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ターンの回り方
基本的にすべてのターンは下向きターンにしなければならない。
多くの人が十分なバンク角を取らずにターンに入れるためターンの出口で機体が伸びあがって上向きに出てきてしまっている。そのために再度余計なダウンを打ち機体が暴れ減速している。
下向きターンといっても背面にしてのスプリットSは高度を落としすぎるので良くない。
バンク角は垂直を少し超えて11時までかぶせるのが良い(110〜120度)。
これによりターンを抜け出た時60度以下のバンクで出てくるので次のターンまでエルロンを使う量が少なくて済む。イメージとしては大きなコイルスプリングに沿ってスパイラル状に下りて行く感じ、常に下向きにターンする。
エルロンの操作は滑らかにスムーズに行う。舵の打ちすぎ、エレベーター操作との重複などで減速してしまう。

下記のサイトをクリックすることにより2002年の世界選手権でのフィッケンシャー選手のフライトが見れます。今と違い43ラップが世界記録の時のフライトなので少し全体にスローな感じがしますが、スムーズなフライトパターンの参考になります。画面をフルスクリーンにしてHQで見て下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=tPVEA3EX1Ow

こちらのビデオも2002年スイスで行われた世界選手権でチャンピオンになったウルスレオドルター選手のフライト。
3ラップ目を切り返すターンとしっかりとバンクをかけて機速を殺さないスムーズなフライトは参考になります。
http://www.youtube.com/watch?v=5KGcB3VDpxA


エルロンは必ずニュートラルに戻してからエレベータを引く、残っていると複合打になり
クローをかけているのと同じようにブレーキになってしまう。これは非常に大切なことなのでエルロンを打ったら必ず戻してからエレベータを引く動作が癖になるまで十分練習してほしい。
ターンは予測ターンをしなければならないと思っている人が多いようだがそれはまちがいである。世界のトップフライヤーはすべてブザーの音を聞いてから回っている。鳴らないうちに適当に引いてカットをしては元も子もないから確実に飛ばすのである。
ではどうしてあのようなB面ぎりぎりで鞭を打ったようなターンができるのだろう。

クイックターンに必要な4つの要素


1. 重心の位置
急激な姿勢の変化に対応できるようにするには自律安定性の低い後ろ重心のセッテイングにしなければならない、CGが40〜42%の機体と35%の機体ではターンの切れが全然違う。飛ばし込んですべてのタスクで操縦可能な一番後ろの重心位置を探してください

2. 空戦フラップミキシング
小さなターンをする時には大きな揚力が必要ですエレベータによる迎角変化だけに頼らず空戦フラップを入れて翼のキャンバーをあげることによってその時だけより高い揚力を出すのが良い方法です。エレベータ フルアップ時にフラップは3〜5mmダウンぐらいのミキシング量でためして自分に合ったところを見つけてください。クイックターンの時にザーという音がするのは急激な迎角の変化に翼面の気流の流れがついていけず剥離するために起こります。こうなると急激に減速するのでミキシング量を減らして少しだけ大きめのターンでさらっと流してやるとかえって機速が落ちない分速くなります。


3. 早めのレディポジションの完成
最新のF5B機のパワーでは各ラップを2〜3秒で行ってしまうので考える間もなくターンのブザーが鳴ってしまいます、ターンの後バンクを戻しかけたらもうすぐに次のターンのバンクをかけなければならなくなります、その間約1〜2秒しかありません。遅れてしまうとすべてが後手後手になり良い記録は望めません。ここまで速いペースではどの場所でどうすると考えるのではなく全体のリズム感をつかんでリズムに合わせて滑らかに飛ばす方がうまくいきます
レディポジションはコースの中央あたりからゆとりを持ってバンクをかけて行きます。

4. エレベータのセッテングと引き方、戻し方
ブザーの音と同時にフルアップの舵を打つわけですが急激な迎角の変化は気流の剥離を起こすのでなるべく初めはスムーズにあとは大きく利くようにエクスポを入れておくと良いでしょう、これはターンの抜けの時に素早く舵を抜くのにも役に立ちます。エレベータの引き方Fig1は一気に引くのではなくよ〜いの姿勢で少し触れて直進からゆるいターンに入れます、B面に対して斜めの進入角(30〜40度)を作りブザー音を待ちます、なったと同時に90度ターンだけフルに舵を引きすぐに舵を半分戻します、残りの(30〜40度)のターンはゆっくり戻す。これにより抵抗の高いフルに舵を打つ時間が短くなりスピードが落ちないし距離もオーバーしない。このターンが上手く行くとブザー音と同時に一瞬でノーズがこっちを向いてくれます。説明するとこのように長くなりますが実際はよーいの時から1秒以内にすべてが起こるので考えている間はありません、リズム感をつかむまで練習するしかありません。

通常の直進状態でブザー音を聞いてからフルターンすると180度ターンをすることになり抵抗も多い上に鳴った直後でも機体はまだ進行方向を向いているため距離がオーバーしてしまいます。Fig 2

how to turn turn mistake
                            Fig 1                                                                              Fig 2


ターンの後バンクを水平に戻すべきか?
ナイフエッジでターンするとターンの出も垂直で出てくるためエルロンを打って水平近くまで戻すことになる、しかしすぐにまたバンクをかけるため2度エルロンを打つことになる。 1ラップ目のように極限まで速度が速いときはナイフエッジでもそのまま舵を打たずにB面まで行きエレベーターだけでターンした方が余計な舵を打っていない分抵抗が少なく速い。しかし2ラップ目、3ラップ目と機速が落ちてくるに従って強いバンクがかかったままの直進飛行だと翼の揚力が少さすぎて高度が落ちて行ってしまうのでエルロンを往復打たなくてはならないがトータルで考えると水平に戻した方が良い.また高気圧、低温、高湿度の時は機速が遅くなる、このような時は抗力がさらに高くなるので出来るだけコース内では翼は水平に戻した方が良い。

訂正、 2009.6.15.ラップ中のバンクについて気付いたこと 上記赤字部分で1ラップ目はバンクを水平まで戻さないで60度ぐらいのままで行った方が速いと書きましたが、この2ヶ月ほどの間に飛ばし方についての今までの考え方の間違いに気がつきました。今までは速度が速い時はなるべくエルロンを打たない方が抵抗が少なくて結果速いと信じていました。水平に戻してもすぐにまたバンクをかけなければいけないのだから大きな舵を2回打つより仮に戻してもバンクを少し戻すだけでまた少し掛ける程度が良いと思っていましたが間違いでした。

第一ラップのエントリーは背面気味で入るのでナイフエッジか70〜80度バンクまで戻してB面まで飛ばしていましたがこれではコース半分を過ぎたあたりから機体が縦にスライドして高度を失っていくのが気になっていました。第二ラップもクイックなターンの後ワイド気味に出して4560度のバンクでA面のレディポジッションまで戻していましたがやはり同じように高度のロスが大きく高い高度を維持できません。そこでしばらく前からすべてのラップで必ず水平に戻すようにしました。第一ラップでもエントリー直後右エルロンを打って水平にします、水平になるのは7080m飛んだ後なのですぐに左バンクに入れレディポジションを作ります。第二ラップも同じです。この飛ばし方をすると確かにエルロンは何度も打っているので抵抗になっているはずですが、結果から言うとこの方が速くしかも高く戻ってきます。ナイフエッジのままでは翼のないやり状態です、これでは惰性だけで飛んでいるので当然飛行が放物線状になり落ちて行きます。60度のバンクでは翼の地面に対する投影面積は半分です。半分のスパンのグライダーで飛ばしても滑空比は最悪で当然同じ距離をカバーするのに失う高度は大きくなります。 これを水平で飛ばすと滑空比が高くなり同じ150mを飛んでも失う高さは少なくなります、この高度差はスピードにも代えることが出来ます。毎回ターンの後出来るだけ早くスムーズにターンとワンモーションで水平にします、すべてのターンの後そのようにします。このテクニックのおかげでエントリーが低めでも4ラップ出来ます、6ラップも同様です、最終ラップも高度が残っていて平均速度が上がります。

スパイラルパターン
上の例はA,B関を直進飛行する場合でこれとは別に上から見て卵型の楕円パターンで飛ぶ方法もある。この場合は常に45度バンクと120度ターンをだらだらと続ける感じでメリハリはないのだがほとんど舵を打たない分この方法も速い。
この場合少しだが常にエレベーターを引き続ける必要がある。
コース取りの基本
理想的なコース取りは左の図のようになります。
コースが斜めになってしまった時はそのまま斜めに帰ってくると飛ぶ距離が長くなり時間が余分にかかります。コースに平行に手前にターンしターンの直径を利用して戻すようにします。

ラップ数を上げる上で一番有効なのは最短距離を飛行することです、オーバルでほとんど大きな舵を使わないでスピードをキープして飛ばす方法もありますが直線飛行に比べると2〜30%飛ぶ距離が長くなりその分時間がかかります。 考えられる最短の飛ばし方は両エンドのターンを翼の最大揚力の迎角でタイトに回りそれ以外は直線飛行する方法です。

同時に速い速度を維持することで時間内のラップ数が増えます。 速度を維持するには抵抗を減らすために、複合打をしない、急激な舵を打たない、大きすぎる舵を打たない、などに注意します。

そして直線飛行時には出来るだけ長い区間バンクをかけないで滑空比を高めます、クイックなターンをしながらその後出来るだけ平らに戻して飛ばす、しかもなるべく大きな舵を打たないで、と言うのは矛盾して聞こえますがすべてを最適化して行うしかないのです。